AIとの対話で発見した「伊美盛嘉」のブランドストーリー

前回の投稿(誕生編)では、弊社名の中国語表記「伊美盛嘉经营伙伴」が、AIとの対話をきっかけに形づくられていった経緯をご紹介しました。 今回は、その続編(意味発見編)です。

テーマは「ブランド名称をつくること」ではなく、「ブランド名称の中にある意味を発見すること」。

AIとの対話を重ねる中で、私自身やAIも気づいていなかった視点が少しずつ現れてきました。

中国市場や国内の中国語ユーザー向けにブランドや商標を考える際には、発音、意味、覚えやすさ、商標登録のしやすさなどがよく検討されます。しかし、本当に印象に残るブランドには、それらに加えて「ストーリー(物語性)」があります。

当初、「伊美盛嘉」はEMSGの頭文字、

E=伊、M=美、S=盛、G=嘉

に対応する名称として構想されました。

ところが、その後も継続して対話を重ねる中で、この4文字が単なる対応関係以上の意味を持っていることが見えてきました。

「伊」は国際性や品格を感じさせるとともに、人とのつながりや開放性を想起させます。

「美」は単なる美しさではなく、価値、調和、品質、そして洗練された状態。

「盛」は成長や発展、繁栄。

「嘉」は称賛や高評価だけでなく、社会から信頼され、その存在が認められた状態。

そう捉えると、

伊 → 美 → 盛 → 嘉 という流れは、

国際的な視野をもって、人とつながり、洗練された価値(美)を生み出し、事業を発展・成長(盛)させ、社会から評価・信頼(嘉)される存在になる。

という一つのストーリーとして読むことができます。

興味深いのは、この流れが弊社の事業内容と密接に重なっていることです。

企業価値の向上を支援し、成長を実現し、その結果として社会や市場からの信頼と評価につなげていく。このプロセスを表す言葉として読み解くことができます。

中国語ブランドとしては「伊美盛嘉」だけでなく、「经营伙伴(経営パートナーズ)」と組み合わせて用いることで、その意味はより明確になります。

価値を磨き、成長を支援し、社会から信頼される存在へ導く。そのプロセスに伴走する立場を表している点で、「伊美盛嘉」と「经营伙伴」は必然的につながっています。

特筆すべきなのは、この解釈が最初から意図して設計されたものではなく、対話を重ねる中で見えてきたという点です。
継続的なAIとの対話によって、名称の中に潜んでいた意味が少しずつ輪郭を現してきたというのが実感です。

ブランドの世界には、資生堂(『易経』の「万物資生」に由来)のように、名称自体が古典的な思想や理念を背景に哲学性を持つ例があります。一方で、現代のブランドには、事業や社会との関わりの中で新たな意味を獲得し続けるものもあります。

今回の対話を通じて感じたのは、ブランドは「考案するもの」であると同時に、「発見していくもの」でもあるということです。

そして、人の経験や直感と、AIとの対話による問いや再解釈が交わることで、それまで見えていなかった意味や物語が浮かび上がってくる。

「伊美盛嘉」の再発見は、人とAIが対話を通じて新たな意味や価値を共創できることを示す、一つの具体例になったように感じています。

こうした対話の積み重ねによって、これまで見えていなかった意味や可能性が現れる。そのような知的創造のあり方に、大きな可能性を感じています。